ドイツは日本と同様に四季の区別があり、また気候や温度は北海道と似ています。
寒さ対策としてドイツの家は、基本的に家全体を暖めるようにヒートポンプ等を使った全館暖房が主流ですが、断熱材により熱が逃げない対策として日本の何倍もの厚さをこえる材料を使っています。
そもそもの考え方が、日本とは違うのです。(下図)
まずは、穴を塞ぐ。
熱を逃がさないために断熱性能を上げることが最優先で、それができてから“創エネ”という考え方がEU的で、そのためにまず規制を設け、補助、技術開発という順番で進めていきます。
技術開発、情報提供、補助の順番である日本とは真逆なのです。
まぁ、日本は世界で名だたる電機メーカーが数多くある国ですから、、、そう考えると、その力がもの凄く働いていることは容易に想像つきますが。。
僕たちiGスタイルハウスは、EU的な考え方で断熱工法(家づくり)を行っています。
また、英国では、2009年の英国保健省による報告書で、冬季の死亡者増加率は他の季節に比べて18%も上昇している事、低い室温がもたらす健康リスクに関しても指摘されています。
そして20万件以上の住宅と健康の調査データがあり、室内気温が低い家に住むと、病気になり健康が保てなくなるという統計的な結果も出ています。
その為、温度は28度以上、18度以下となる家は、住居としては認められないという高い基準が設けられています。
このように温度というのは、健康に対して非常に重要な要素なのです。
しかし、です。
ただ、暖かければいいってものでもありません。
温度と同様に湿度のコントロールをしっかり行わないとカビやダニが発生したり、ウィルスが増殖したりと健康を害してしまいます。(上図)
昨日は空気の話を書きましたが、iGスタイルハウスは「空気の質、温度・調湿性能、電磁波対策」これら全てが整って初めて健康住宅だと定義しています。
何でもそうですが、あっちを立てればこっちが立たず、というのではダメなのです。
どちらか(or)ではなく、どちらも(and)の考え方、高い次元でのバランスが大事なのですね。