日本の住宅の平均建替え年数は25〜28年と言われています。量産住宅メーカーに限定するとさらに短くなります。
欧米各国で平均建て替え年数は70年以上の国がほとんどです。
そう考えると、日本の住宅は世界基準からかなりかけ離れてしまった感があります。
戦前の日本の住宅の平均建替え年数は80年以上だったと言われています。
ところが高度成長期時代に入り、国の政策でプレハブ化が進み、量産住宅メーカーが台頭すると一気にその年数が縮まりました。
住宅を工業製品化し量産するために、様々な新建材が開発され、そしてその材料のほとんどが、お客様のためではなく建築業者の都合が優先されました。
安くて、見た目が良くて、施工が簡単で、儲かる物。
こんな事ばかりを追求して作られた材料は長持ちするはずも無く、コストを優先するあまりに化学物質や石油製品を大量に使用してきました。
建築業界には昔から、生きた材料と死んだ材料という言葉があります。
生きた材料とは、いわゆる本物の木や石などの天然素材を表し、死んだ材料とは合板やビニールクロスなどの化石燃料を多用して作った材料を表します。
耐久性などを考えることなく製造された、死んだ材料を使って建てられた家が長持ちする訳もなく、大量に揮発される化学物質によってシックハウス症候群という病気まで作ってしまいました。
しかも新建材と呼ばれるもののほとんどが再利用することができず、解体時には大量の産業廃棄物を生みます。
国はエコ住宅と言ってソーラーパネルやスマートハウスなどを推し進めていて、それ自体は否定しませんが、エコ住宅の本質とは違いますよね。
住宅業界全体が家づくりに対しての本質を変えない限り、本当のエコという概念はなかなか根付かないと思っています。
本物のエコ住宅、
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